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映画「シャイアン」について解説と内容、作品の見どころなどを紹介します

 

「シャイアン」

について内容や見どころなどを紹介します。

 

 

1964年製作 アメリカ映画

配給:ワーナー・ブラザース

 




解説

 

原題名は「Cheyenne  Autumn 」

直訳すると「シャイアンの秋」ですかね。

 

「駅馬車」や数多くの騎兵隊ものの作品で、

アメリカ先住民(旧名称:インディアン)を悪玉として描いた

ジョン・フォード監督が一転、アメリカ政府のインディアン政策に

翻弄されるシャイアン族の悲劇を描いた作品です。

 

作品の内容(あらすじ)

 

故郷イエローストーンから、荒涼たる

インディアン居留地に移されたシャイアン族は、

病気と飢えのため約3分の2が死んでいった。

 

酋長達は相談の上、生き残った同胞をつれて

故郷に帰る事にした。

 

一行の中には、子供達に読み書きを教えている

デボラという白人の娘が加わっていた。

 

脱出の報に合衆国警備隊は追跡を開始。

 

その中には、デボラを妻にと望んでいる

アーチャー大尉がいた。

 

 

シャイアン族に同情をよせながらも、任務のため

非情な追跡をせねばならなかったのだ。

 

酋長達の努力にもかかわらず、仲間割れが原因で

ついに戦いは始められた。

 

そのニュースは誇大宣伝され内務長官は

鎮圧しなければ、自分の政治的生命も危ないと悟った。

 

ダッジ・シティでは市民軍が結成され、隊長には

名保安官ワイアット・アープが選出された。

 

 

しかし、アープの努力にもかかわらず、

両軍は大混乱をおこす始末。

 

やがて冬になり、寒さと飢えがシャイアン族を苦しめた。

 

アーチャー大尉とデボラの説得で、酋長の1人は

降伏したが、白人達の苛酷な態度に再び戦う決心をした。

 

洞窟に身を隠したシャイアン達に、合衆国陸軍は

大砲で攻撃した。

 

もはや時間の問題と思われた時、騎馬隊が現れ、

その先頭にいたのは内務長官とアーチャー大尉であった。

 

シャイアンの生命を救うため、政治的生命を捨てて

やってきたのだ。

 

うららかな春の日、シャイアン達がアーチャー大尉の

部隊に護られてイエローストーンに到着した。

 

愛しながらも、シャイアンを苦しめたアーチャー大尉を

許すことができなかったデボラは、初めて彼と喜こびを

わかちあった。

 




キャスト

 

監督:ジョン・フォード

トーマス・アーチャー大尉:リチャード・ウィドマーク

デボラ・ライト: キャロル・ベイカー

ワイアット・アープ:ジェームズ・スチュワート

ドク・ホリデイ:アーサー・ケネディ

 

作品の感想

 

ジョン・フォードかつては自らの作品の中で、白人の敵である多くの

アメリカ原住民を一方的に殺してきました。

 

西部劇の名作と言われる「駅馬車」も

悪い先住民が襲ってくるという内容になっています。

 

ですから、私はジョン・フォード監督の

騎兵隊ものは好きではありません。

 

しかし、驚いた事に、ジョン・フォード監督が本作では

一転して白人のシャイアン族に対する残虐さを描いています。

 

白人とアメリカ先住民の戦いの事は

実際には土地に侵入して来た白人に非があるのに、

ほとんどの映画作品では先住民を悪く扱ってきました。

 

そんな状況で、

白人を悪く描いた事には大きな意義があると思います。

 

今でも昔の名残で、アメリカ先住民が暮らす土地は

不毛の砂漠地帯の場合が多いようです。

 

この作品は、あまりに残酷な部分を直接見せないし、

故郷を追われ強制移住させられて飢えと寒さに苦しむ

シャイアン族の描写は間接的で生ぬるいと思います。

 

しかし誤解と偏見をもって差別をし、力で抑えつけ

守る気のない約束をして彼らの生命を軽んじる政策を

執るアメリカ政府の歴史を描いたのは立派です。

 

しかし、この深刻な作品の中にワイアット・アープが

途中で登場するのは蛇足のような気がします。

 

急に雰囲気が変わって軽薄になるだけでなく、

話の本筋に関係がありません。

 

その辺が残念な作品になっている気がします。

 

作品の評価 ★★★☆☆ (3/5)