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映画「ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯」解説と内容・見どころなどのまとめ

 

「ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯」

について見どころなどをまとめます。

 

 

1973年製作  アメリカ映画

配給:MGM

 




解説

 

原題名は「Pat Garrett and Billy The Kid」です。

 

原題名は「パット・ギャレットとビリー・ザ・キッド」で

パット・ギャレットの名前が先になっていますので、

パット・ギャレットから見たビリー・ザ・キッドを描いています。

 

サム・ペキンパー監督による西部劇映画で、

実在のアウトロービリー・ザ・キッドの最期を題材としています。

 

キッドをクリス・クリストファーソンが演じ、

また、こちらも実在した彼の友人で保安官でもある

パット・ギャレットをジェームズ・コバーンが演じました。

 

ビリー・ザ・キッド」は有名なアウトローで、彼を題材にした

映画は本作以外でもこれまでに何本もの映画が作られています。

 

そして、ビリー・ザ・キッドを題材にした作品で

「ヤングガン」があるのですが、

こちらにはジェームズ・コバーンがチザム役で出演しています。

 

ビリー・ザ・キッドの人物像

 

本名はウイリアム・ヘンリー・ボニーです。

 

21歳の若さでパット・ギャレットに射殺されるまでに、

21人を殺したとされていて、この人数の中には

ネイティブアメリカンやメキシコ人は入っていませんので、

その凄さが分かります。

 

最初の殺人は12歳の時で事で、母親を侮辱した男を背後から

ナイフで刺し殺してしまいました。

 

この時、彼はニューメキシコに住んでいましたが、

この事件後すぐに家を飛び出しテキサスにやってきます。

 

そして、テキサスでタンストールという大牧場主に雇われて

カウボーイになりますがこの時、彼と仲良くなったのが

パット・ギャレットでした。

 

その時この牧場で、彼は周りから「キッド(子供)」と

呼ばれるようになります。(写真を見ても子供っぽい顔ですね)

 

 

この頃、かれの牧場の主、タンストールと同じく

大牧場主のマーフィが対立していてタンストールは

マーフィ一味に射殺されてしまいます。

 

怒ったビリーは復讐のためマーフィ一味を次々と殺し始めたのです。

 

この戦いは「リンカーン郡の戦争」と言われ、

西部開拓史でも有名な出来事です。

 

そして、1880年、ビリーのカウボーイ時代の友人、

パット・ギャレットがビリー逮捕のため、保安官に任命されました。

 

一度はパット・ギャレットに逮捕されたビリーですが、

牢屋の看守のミスから逃げ出す事に成功します。

 

しかし、その後パット・ギャレットに再び追い詰められて、

最後はパット・ギャレットに寝込みを襲われ射殺されました。

 

パット・ギャレット

 




作品の内容(あらすじ)

 

ニューメキシコ州、フォート・サムナー。

 

無法者で知られるビリー・ザ・キッドは友人で保安官でもある

パット・ギャレットから「5日以内にここを去れ」と警告されたが

それを無視したため銃撃戦の末に逮捕される。

 

しかしパットが牢屋を離れた際、ビリーは残った保安官助手たちの

隙を突いて便所に隠した銃を手に入れて脱獄する。

 

ビリーを邪魔に思う実業家たちは彼の首に多額の賞金をかけ、

逮捕を命じられたギャレットはビリーがメキシコへ逃げ延びることを

願いつつ、彼を追跡する。

 

 

ビリーと彼を追うギャレットは、各地で古馴染みを訪ね歩いて行くが、

みんな歳を取っていたり銃撃戦に巻き込まれたりして死んでいってしまう。

 

次々と仲間を失ったビリーは、行く宛てもなく西部を放浪し続ける。

 

ギャレットに会ったジョン・チザムは懐かしそうにビリーに

牛を盗まれた事を話し、ギャレットにやり過ぎるなと忠告するが、

ギャレットの行動は自棄になったように過激さを増していく。

 

やがてビリーは自分はいるべき場所に戻るべきだと悟り、

フォート・サムナーに舞い戻る。

 

 

ビリーの馴染みの娼婦を脅迫して居場所を突き止めたギャレットは、

保安官助手を引き連れてビリーの家を包囲し、

暗闇の中に座り込んでビリーが出てくるのを待ち続ける。

 

深夜、食べ物を取りに部屋から出てきたビリーだが、

保安官助手たちは怖気づいて撃つことができない。

 

ふと気配を感じて「誰だ?」と声をかけて振り返ったビリーは、

ギャレットと対面して満面の笑みを浮かべるが、

そのまま彼に射殺される。

 

ビリーを撃ち殺して呆然とするギャレットは

鏡に写った自分に向けて銃を撃ち、証拠になるからと

ビリーの指を切ろうとする保安官助手を殴りつける。

 

朝までビリーの死体の傍に座り込んでいたギャレットは、

幼い男の子に石を投げつけられる中、夜明けと共に一人

立ち去っていった。

 

作品の感想

 

ペキンパー監督らしく失われていく西部の哀愁が詰まった作品で、

時代の流れに取り残されつつある男の哀愁と、時代の流れに乗り

本来の生き方を捨てた男の哀愁が、ボブ・ディランの優しい音楽に

乗せて描かれています。

 

オープニングのパットとビリーを交互に映すカットバックが

凄く鮮烈で印象的でした。

 

パットの哀愁漂う後ろ姿を映したラストカットも印象的で、

なんとも物悲しかったですね。

 

節目節目に流れるボブ・ディランの音楽が素晴らしく、

その歌詞に物語を語らせているのも印象的でした。

 

とてもペキンパー監督らしい男の哀愁が詰まった

作品だと思います。

 

評価 ★★★☆☆ (3/5)