未分類

映画「胸に輝く星」解説と内容・見どころや感想のまとめ

 

「胸に輝く星」

について見どころなどをまとめます。

 

胸に輝く星

 

1957年製作  アメリカ映画

配給:パラマウント

 




解説

 

原題名は「The Tin Star」です。

 

「Tin」とは金属のスズやブリキという意味で、

「ブリキの星」つまり、保安官バッジを意味します。

 

邦題の「胸に輝く星」も保安官バッジの事です。

 

本作は新米保安官が町の難題を解決して、

一人前の保安官に成長していく物語となっています。

 

主演はヘンリー・フォンダです。

 

作品の内容(あらすじ)

 

西部のある町の保安官事務所に、

1人の髭面の男が馬の背に男の死体を乗せてやってきた。

 

髭面の男はモーグ・ヒックマンと名のり、

運送会社を襲い金を奪った男を捕えてきたと言い賞金を要求した。

 

胸に輝く星

 

保安官はベン・オーエンスという若い男だったが、

賞金は死体の男が犯人である事を確かめられるまでは

支払われないとモーグに告げた。

 

仕方なく、モーグは賞金が届くまで、町に留まる事にした。

 

しかし、素性の知れぬ旅の男を泊める家もなく、

馬を預けようとしても厩の主に断られた。

 

厩の主はボガーダスといい、強盗犯人とは親類だった。

 

モーグは野宿を覚悟して町を出たが、途中キップという少年と知合い、

その母親の家に泊めてもらう事になった。

 

キップの母はノナという名で先住民の夫と死別し、

今は息子と2人住んでいるのだった。

 

自分も妻と子を失っていたモーグはキップに愛情を覚えた。

 

翌朝モーグが保安官のオフィスに行くと、

マコード医師とミリーという娘がベンを訪れていた。

 

ミリーはベンと恋仲だが、同じく保安官だった父親が

殺されたためベンが保安官である限り結婚しないと言張っていた。

 

その時、往来から3発の銃声が聞こえた。

 

ボガーダスが先住民を射殺したのだ。

 

ベンはボガーダスを逮捕しようとしたが

ボガーダスは正当防衛を叫び、逆にベンを射とうとした。

 

胸に輝く星

 

モーグはそれを見破りベンを助けた。

 

実は、モーグも昔保安官をしていたのだった。

 

翌日ベンはモーグに、ボガーダスが軽い罰金で許され、

保安官の地位を狙っていることを告げた。

 

モーグは賞金支払の日を待ちつつ、

ベンに保安官としての様々な事を教えた。

 

やがて賞金が届いた。

 

モーグが金を受取って表へ出ると駅馬車の乗客が

2人組に殺されるという事件が起った。

 

ベンは早速、捜索隊を組織したが、

当然参加してくれると思ったモーグに拒否された。

 

夜半、捜索隊は空しく帰って来た。

 

翌日はマコード医師の誕生日で、医師を町中で祝う事になっていた。

 

ところがマコード医師は、その日何者かに殺され、

医師の手帳に記されたメモから犯人はマッガフィー兄弟と目された。

 

駅馬車を襲ったのも彼らで、事件を知った医師の口を

封ずるため殺したという事実が浮んだ。

 

再び捜索隊が組織されたが今度もモーグは加わらなかった。

 

しかし、キップ少年が捜索隊の後を追った事を

知ったモーグは少年の安否を気遣い捜索隊を追った。

 

モーグは少年を見つけるとともに、マッガフィー兄弟の

隠れ場も見つけベンを助けて逮捕した。

 

胸に輝く星

 

ところが、親愛なる医師を殺された町民は憤激の余り

マッガフィー兄弟を私刑にかけようとした。

 

ボガーダスはこの機に保安官の地位を乗っ取ろうと町民を扇動した。

 

しかしモーグの助けでベンはボガーダスを倒し立派に

保安官の地位を守った。

 

翌朝モーグは、ノナとキップを連れて町を去った。

 




キャスト

 

モーグ・ヒックマン:ヘンリー・フォンダ

ベン・オーエンス:アンソニー・パーキンス

ノナ・メイフィールド:ベッツィ・パーマー

キップ・メイフィールド:マイケル・レイ

ミリー:メアリー・ウェブスター

マコード医師:ジョン・マッキンタイア

ボガーダス:ネヴィル・ブランド

 

作品の感想

 

新米保安官のアンソニー・パーキンスが町の難題を解決して、

一人前の保安官に成長していくという物語的には地味な内容ですが、

ヘンリーフォンダの元保安官の救いの手が微妙な距離感で

絡んでいるのが良いですね。

 

先住民の血を引く白人間の差別も描かれ、開拓後期の時代背景も

興味深いです。

 

町の浄化を保安官1人に押し付ける町長以下長老たちの不甲斐なさ、

犯罪者を自ら制裁しようとする民衆の付和雷同の怖さ、

未熟ながら法の番人として使命感に燃えるパーキンスの心情と、

多面的な表現のバランス良い脚本だと思います。

 

渋い西部劇ながら、良くまとまった作品です。

 

評価 ★★★★ (4/5)